2025.9.30

晴天に恵まれ和気あいあいと開会式
開会式の会場となる大山文化センターには出走前のメンテナンスも可能なステーションも完備され、集まったサイクリストたちはそれぞれに準備完了。レース前の緊張を秘めつつ、参加する仲間たちと和気あいあい。話題はレースの展望・作戦から今日の朝食まで様々です。
この日は椋野美智子・日田市長をはじめ地元選出の県会議員、地元の市会議員の皆さんも来席し、選手たちにエールを送ります。中にはスタート直前までバイクの設定に余念の無いサイクリストも大急ぎで手を動かします。それぞれのレースがいよいよ始まりです。開会式を終えた選手たちは大山川沿いのサイクリングコースを移動してスタート地点となる大山町・中川原交差点へ。


スタート!大山ダムを目指して最初の登りに突入
スタートのピストルを合図に選手たちは雪崩を打って激坂へ向かいます。まずは『進撃の巨人』主人公たちの銅像スポットとしてにぎわう大山ダムへ。スタート直後からの長い登りがさっそくお出迎えです。
この辺は選手の皆さんもまだまだ余裕なのか、綺麗な隊列を組んでランデブーの雰囲気です。大山ダム横のトンネルを抜けるといよいよステージは山間エリアの登りルートに突入します。


トンネルを抜けて前津江町の山間エリアへ
大山町を抜けてトンネルをくぐったら、そろそろ雰囲気がピリピリし始めます。いよいよヒルクライムの本番エリア、前津江町の急峻な地形が選手たちをお出迎えです。この辺までは大きなグループを形成していた集団もバラけ始め、ひとり抜け出す健脚もちらほら。
前津江町に入ったことを知らせる大きな石碑の脇を抜け、選手たちは一気にヒートアップ。コース脇から送られる地元の声援にも熱がこもります。地元の皆さんも12回目となる大会に応援の仕方も慣れたもの。


前津江町の集落の脇を抜け、中間地点と言えそうな前津江振興局前に差し掛かります。大山ダムへ注ぐ涼しげな渓流沿いのルートはここまでとなり、せせらぎの音に別れを告げて過酷なヒルクライムのスタートです。沿道からは地元の方による散水サービス(?)も。余裕のある選手は手を振ってエールに応えます。
坂道を抜けたら…そこは激坂だった
一気に人影や声援もまばらとなり、いよいよヒルクライムの核心部分へサイクリストたちは突入します。大きな集団を形成していたグループもすっかりばらけてしまい、4〜5人ずつの小集団となって一気に急坂を駆け上がっていきます。この辺のスリリングな抜きつ抜かれつも密かな楽しみ。
田園風景と山並みを抜けて一瞬息をつける平坦区間も束の間…そこに現れたのはコース屈指の激坂です。レース終盤に選手たちの心と脚を折りに(?)きます。例年この坂で足を止めてしまう選手もちらほら見られる難関ポイントのひとつです。ここを抜ければゴールも近い、もう一息!


最終コーナーを抜けて…フィニッシュ!
沿道の声援に押され、最後の激坂で声を張るチームメイトに励まされ、選手たちは最後の最後となるワインディングの登りに到達します。さすがに全ての選手が疲労困憊の表情を隠せません。それでも「最後!」とばかりに気持ちを振り絞って脚を回します。一際大きくなる声援も「回せ!」「踏め!」とシンプルなものに。
13.2kmの道のりを登り切り、710mアップの標高差を克服した選手たち。彼らをフィニッシュゲートが迎えます。ゲート直前での最後のデッドヒートが演じられる短い直線も例年の見どころです。「後ろ来てるよ!」の声が掛かって、ハッと振り返った時にはもう手遅れ…なんてシーンもちらほら。


ゴールの後は地元のおもてなしとロックアイスでチルアウト
文字通り「熱い(暑い)戦いを終えた選手の皆さんは思い思いに時間を過ごします。地元のお母さんたちの手作りおにぎりやスノーピーク奥日田キャンプフィールドのスタッフによるドリンク配布、そして過酷な暑さに救いとなる「コクボのロックアイス」! 選手同士和気あいあいと健闘を讃えあい、レース後のゆっくりとした時間を満喫します。張り出されたリザルト表には人だかり。
しっかり休んで表彰式を終え、年に一度の「奥日田椿ヶ鼻ヒルクライムレース」が無事終了しました。沿道の交通整理に協力いただいた地元警察、ルート管理に一日沿道に立つ地元行政職員の皆さん、そして熱い声援を送り続けた地元住民の皆さんもほっとするひとときです。そんな素敵なヒルクライムレース…
…あなたも来年出場してみませんか?


大山文化センター(開会式)/前津江町地域活性化センター(ゴール)
大山文化センターでの開会式後、選手はスタート地点の大山町中川原交差点より出発。奥日田の激坂を登り続け、ゴールの前津江町地域活性化センターを目指します。コース全長は13.2km、最大標高差710mのごきげんなヒルクライム。
今年で12回目となる「奥日田椿ヶ鼻ヒルクライムレース」が無事終了しました。昨年は天候不良により中止となってしまったこのレース、今年は晴天に恵まれ、集まった400名のサイクリストたちが日頃の鍛錬の成果を競い合いました。
全長13.2km、最大標高差710m、平均斜度5.2%となっている恒例のヒルクライムレース、スタート前に開会式が行われる大山文化センターには出走準備を終えた選手たちが集まり始めます。